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中国山地幻視行~深入山・陽は暖かく、風は冷たく [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~深入山・陽は暖かく、風は冷たく

 

 尾根道に取り付くと、途端に北風が強くなった。しかも冷たい。日差しの明るさにつられ薄着をしてきたことを悔やんだが、遅かった。

 日、深入山。予報では、気温は18度ぐらいのはずだった。ザックから気温計を外して確かめたが、確かに20度あたりを指していた。しかし、風はぐんぐん強さを増した。たまらずウィンドブレーカーを着こんだ。薄手のやつである。風をしのぐだけの代物であった。

 それでも現金なもので、尾根を登り切り山頂が見えると、少しはエネルギーが出てきた気がした。周囲に目配りをする余裕も出てきた。この山腹の岩と松の配置は絶妙である。巨大な意思と力が働いて置かれているようだった。簡素で巨大な日本庭園を観るようだ。

 山頂に着いた。風が強いため滞留は最小限にした。昼食は風が弱く日当たりのいいところ、ということで、山頂下のあずまやの前を選んだ。結果的に道のそばで、通り過ぎる人がそれぞれ声をかけていった。忙しいことこの上なかった。

 

 帰途は山里の桜を見て回った。週間かそこら、満開から過ぎているようだった。それでも、なんだか気分が和らいだ。そういえばコロナ禍で今年は花見をしていなかったな。



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さあ、登るぞ。といってもここから山頂は見えない

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尾根から恐羅漢山(右手、ゲレンデのある山)を望む

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この宇宙観は、日本庭園を観るよう

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下山は、眼下のあずまや横をたどった

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山頂が見えた

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山頂で。空は青い

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眼下に聖湖

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正面に臥龍山。左下のあずまや前で昼食をとった

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あずまや前から山頂を望む

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山里の川べりの桜

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湯来町の桜所。少し遅かった


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