中国山地幻視行~船通山・カタクリはまだ咲いているだろうか [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~船通山・カタクリはまだ咲いているだろうか
島根・鳥取県境の船通山(1142㍍)に5月9日、向かった。目当てはカタクリの花だった。時期は明らかに失していた。例年なら4月末か5月初め。しかし、今年のGWは悪天続きだった。人出も多く、駐車スペースもないだろう。そんなわけで、時季外れの山歩きとなった。
予報をにらんで決めただけあって、この日の天候は最高だった。中国山地を走る車から見る新緑は輝いていた。
広島県から183号を通り、鳥取県日南町から山腹に入った。予想通り? 車一台いない。駐車スペースは貸し切り状態だった。「熊に注意」の看板を横目に山道に入った。いきなり長い階段状の道。歩幅が調整できずつらい。汗が噴き出る。見上げれば、新緑が美しい。季節は夏間近を思わせた。スプリング・エフェメラル(春の妖精)とも呼ばれるカタクリはまだ咲いているのか。つい不安になった。
頂上直下の急登。いつもならここで見つけるのだが…と思いつつ、足元に目をやる。あった。数は少ないが、あった。風雨のせいで花弁が傷ついている。ところどころに一輪、一輪。
山頂広場。盛期なら無数に咲く紫の花は、ぽつりぽつりとしか咲いていなかった。しかし、もう終わっているかもとあきらめていたので、うれしくもあった。
北東の方角、約40㌔に大山が見えた。その上の空は青く突き抜けていた。雲一つなかった。
右はハイキングコース、左は直登コース。迷わず右へ行く
長い階段。歩幅が合わずつらい
山腹をトラバースする道に出て一息
見上げれば新緑がまぶしい
山頂で見つけたカタクリの花。風雪の跡が痛々しい
カタクリの花
大山を望む
正面に大山。わかるかな
出雲方面を望む
長い石塔には「天叢雲劒出顕之地」とある。スサノオが八岐大蛇を退治し、
尾から出た劔を天照大神に献上したという古事記の記述に基づく
今年の花は早いですからね。例年より1週間はシフトしているようです。
それでも可憐な姿を見れて良かったですね。
by tochimochi (2023-05-11 21:20)
> tochimochi さん
おっしゃる通り、今年は花の開花が早いようです。GW前でもよかったのかな、と今は思います。今後の教訓です。
by asa (2023-05-12 10:05)
何とか見れてよかった! 登られた甲斐がありましたね。
今日、ちょっと歩いてきたんですが、花は枯れてました;;;
今からこの暑さ、今夏はどうなるんでしょうね。荒れそう?
by Jetstream (2023-05-18 17:43)
>Jetstream さん
ありがとうございます。見られてよかったです。これからしばらくは、花より新緑の季節ですね。大いに楽しみましょう。
by asa (2023-05-19 15:43)