中国山地幻視行~大峰山・小春日和 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~大峰山・小春日和
11月20日、廿日市市と湯来町の境にある大峰山(1050㍍)に登った。我が家から1時間足らず。広島市内から最も近い1000㍍峰だ。朝から快晴、小春日和というやつである。気がかりは2日前に襲来した寒波。東日本だけでなく広島県北にも季節外れの雪をもたらした。大峰山は単独峰で、島根県側からの風を遮るものがない。これまでも予想外の雪に悩まされてきた。
麓から見上げると、山頂付近に雪はなさそうだ。車に積んだアイゼン、カンジキともこの日は用なし。終わりかけの黄葉を横目に、のんびりと(といえば聞こえはいいが、年とともにテンポは落ちるばかり)歩いた。
頭上に青空が広がる山頂から、カスミがかかり展望はきかなかった。気温上昇が影響しているようだ。気温計では12度だが、その割に北から吹く風が冷たい。フリースを一枚着込んだ。
駐車場に帰ると、タンポポが咲いているのに気付いた。気候異変のせいか、と帰宅後ネットで調べた。確かに高山で晩夏に咲くのがあるが、それではないらしい。可能性があるのはセイヨウタンポポ。環境省が日本の侵略的外来種ワースト100に選んだ。増殖力が強く1年中咲くという。あまりロマンチックな話ではないらしい。
中国山地幻視行~比婆山群・紅葉の牛曳と毛無 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~比婆山群・紅葉の牛曳と毛無
秋口に夏日が続いたため、今年の紅葉のピークは予想がつかなかった。広島県北の比婆山群に狙いを定め現地にも問い合わせたが、要領を得なかった。最近の天候不安(不順?)は罪深い。考えた末に4,5日遅らせ10月31日、現地に向かった。
時季はどんぴしゃりだった。ただ、寄る年波には勝てず、いつもの牛曳-毛無山縦走はやめ、牛曳は途中まで、毛無は山頂までの紅葉を楽しむことにした。縦走だと時間がかかりすぎるためだ。
牛曳の山すそは、当地では珍しい白樺林があり、紅葉と見事なコラボを見せる。これを楽しんだ後、毛無のゆったりとした登山路を山頂(1144㍍)まで歩いた。コース短縮が功を奏し(?)、山名の通り草原が広がる山頂にはまだ誰もいなかった。ススキが逆光に映えて美しく揺れていた。
帰途は出雲峠を回ったが、道は荒れていた。