中国山地幻視行~窓が山・いつもと違う道 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~窓が山・いつもと違う道
頂上までもうすぐだ。そう思い登山路をたどった。頭上から声がする。だれか降りてくるらしい。つづら折りの道に立っていたのは、かつて職場で一緒だったUさんだった。
窓が山は、いつもなら広島市佐伯区五日市の魚切(南側)から登るが、この日に限って安佐南区沼田の憩いの森(北側)を出発点とした。かつての山仲間が通い、登山道を整備してきたと聞いたからだった。確かに、丸太が整然と埋め込まれた道は階段状になり、歩きやすかった。倒木も見当たらない。活動の成果が出ていた。
実は、この情報を寄せてくれたのがUさんだった。この日は活動を共にするもう一人の男性と一緒だった。10分ほども立ち話をしただろうか。二人は下山、私は頂上を目指した。
窓が山の東峰。誰もいなかった。遥かに広島湾。前日より急激に上がった気温のためか、靄がかかっていた。広場には、ほうきの掃き目が清々しかった。この山はキレットを挟み頂上が二つある。若干高い西峰(711㍍)が頂上とされている。先ほどの二人が掃き清めたと思われる広場を見て、通り過ぎてしまう気にもなれず、ここを頂上として昼飯とすることにした。従ってこの日の窓が山は東峰の往復となった。
2024-01-30 15:52
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