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中国山地幻視行~秋を探しに [中国山地幻視行]


中国山地幻視行~秋を探しに


 この暑さ、なんとかならないものか。ブログも1か月休んでしまった。暑さで山に登る気がしないためだ。しかし、そろそろ更新しないと世間から忘れられそうだ。考えた挙句、1か月前の山を再登場させることにした。深入山の開放的な尾根筋、風が吹けばなんとかなる。しかし、無風・カンカン照りというリスクもある。例年なら夏も終わりに近い8月29日、前者の可能性に賭けた。

 結論を言うと、前者に近い天候だった。「近い」とは…。さわやかな風が吹き抜ける程度なら心地よかったのだが、天気予報は外れ横殴りの強風に見舞われた。しかも雨交じり。広島県の最高峰、恐羅漢山を見やると、分厚い雲が不気味に山頂付近を覆っていた。あの雲がこちらへ来れば…。天気予報を信じ切っていたので、レインウエアは車の中。後悔先に立たず。ザックに付けた気温計は25度を上回ることはなかった。皮肉を込めて言えば、秋を探しに登ったのだが、最も秋を感じたのはこの強風だった。

 例年ならこの時期、夏と秋の花が共演して山を彩る。しかし、これも暑さのせいか、登山道は寂しかった。そんな中でやっと見つけたのが以下の花々である。
 ナデシコ、キキョウは秋の七草のひとつ。本来なら秋のイメージだが、最近は夏に開花する。マツムシソウも、秋の花と思っていたが夏から咲いている。ツリガネニンジンはまぎれもなく夏に開花する。準絶滅危惧種のサギソウも夏の花。こうしてみると、秋の花ってどんなのがあったかな…。


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夏の色が濃い登山道

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恐羅漢山には不吉な雲が…。手前のススキは強風で揺れている

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山頂に着くころ、雨が

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急いであずまや(ススキの向こう、右手)に避難

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あずまやから山頂を見る


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このあたりだと、秋色が漂う風景

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キキョウ

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キキョウ

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ナデシコ

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マツムシソウ

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ツリガネニンジン

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サギソウ


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