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中国山地幻視行~深入山・久しぶりの晴天 [中国山地幻視行]


中国山地幻視行~深入山・久しぶりの晴天


 梅雨が明けきらない中、奇跡的に晴天が広がった。7月6日、芸北の深入山(1153㍍)へ。6月ついに山行ゼロ。ここを逃しては長期離脱になるとの思いからだった。
 南登山口の駐車場に車を置き、斜面に取り付いた。新緑が目に染みる。気温30度。風があり、暑さは気にならなかった。ツアー客10人ほどが先行していた。
 この山は8月になると百花繚乱になる。今は端境期。山道の両側にウツボグサが盛期だが、地味な花である。ササユリは終わりに近かった。風雨にさらされ、花弁は傷ついていた。その中から比較的整ったものをカメラに収めた。風に揺れるギボウシの隣に見かけない花?(写真参照)。登山口の案内所でも聞いたが名前は不明だった。
 山頂で周囲の山々を眺めていると「あれは聖湖?」と聞く年配女性。「そう、左が聖山。右が高岳」と説明した。すると「もうすぐ常念へ行くんですよ」と楽しそうに話した。「どちらから?」と聞くと「燕山荘に泊まって…」という。「では中房から合戦尾根を登って、表銀座縦走ですね」と聞くと、少し戸惑って「そうみたい」という。友人数人のグループで、日程とコースは任せきりのようだった。それでも、ひとしきり北アルプスの話。「いいですね」で締めくくった。
 山を下りると案内所で地元産のアイスクリームを食べ、体を冷やした。うまかった。花名を確かめたのも、この時である。
*ギボウシの隣にあった見かけない花?は、BUNさんの指摘により「オオバギボウシの蕾」と判明しました。


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南登山口。新緑が目に染みる

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随分前から立つ、一本の枯れ木。なぜか気になる

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この景色が見たくて、この山に来る

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山頂。周囲の山々は霞みがかかっていた

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新緑鮮やかな斜面に、計算されたように配置された木々

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トラノオ

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ウツボグサ

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これは花? 名称不明⇒ギボウシの蕾と判明

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山頂付近にはあやめが咲く。水場がないのに、不思議

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風裏の斜面で見つけた無傷のササユリ


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コメント 6

tochimochi

草原の山ですね。こういう景色は大好きです。
真っ白なササユリに目を引かれました。
by tochimochi (2023-07-09 20:05) 

asa

> tochimochiさん
そうなんです。岩稜、林間、いろいろあれど、こんな草原地帯を気ままに歩く。これに勝るものはありません。
by asa (2023-07-10 14:33) 

BUN

Googleによると、「オオバギボウシの蕾」らしい。写真に撮ってGoogleに聞けば教えてくれる。
by BUN (2023-07-10 23:38) 

asa

>BUNさん
ありがとうございます。確かに、オオバギボウシの開花前の状態で間違いないようです。ギボウシはこれまで何度も見てきましたが、蕾状態で見るのは初めて。花と蕾があまりに姿が違うので、連想が困難でした。
by asa (2023-07-11 11:13) 

Jetstream

お気に入りの山、タイムリーに登れてよかったですね。
下山後の氷菓は美味しいですね。
私も梅雨時はどこへ出かけるか腐心しました。
by Jetstream (2023-07-21 17:31) 

asa

>Jetstreamさん
困ったときの深入山です。眺めよし、花あり(この時はあまりありませんでしたが)、雪山もよし、です。
by asa (2023-07-22 10:06) 

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