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中国山地幻視行~恐羅漢山・冬と春の間 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~恐羅漢山・冬と春の間


 4月1日、恐羅漢山。
 駐車場に車を止めると、冷たい風が吹き降りてきた。スキー場のゲレンデ上部に目をやると予想外の残雪。しかし、もう4月。予報は快晴。カンジキは持たず、斜面を登り始めた。
 ゲレンデ横の急登も所々で雪に阻まれ、時間を要した。林間を抜け、山頂直下の緩い斜面に入ると、残雪は一面を覆っていた。春の腐った雪。油断すると空洞を踏み抜き、膝上まで埋まる。慎重に足を運んだ。
 広島・島根県境、標高1346㍍の山頂は日当たりがよく雪はなかった。大きな岩の上から四方を見渡すと、白くかすんでいる。もやっているのか、それとも黄砂か。木々は新緑には早く、枯れ枝が冬の荒涼を漂わせていた。
 昼飯をすますと、下山路の思案。いつもなら夏焼峠を回って帰るが、この日は登りで意外に時間を要した。峠回りも、雪があるのかないのか判断がつきかねた。そんなわけで、登った道を下った。人工降雪機がそのまま残っているのも「祭りの後」を思わせて寂しげだった。 


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4月になっても雪が残るゲレンデ

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林間に入る

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頂上手前、予想外の大量の雪

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日当たりのいい山頂に雪はなかった

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正面左に臥龍山、右に深入山。もやか黄砂か、白くかすむ

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臥龍山のアップ

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木々はまだ冬の荒涼

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駐車場から。左手の雪のあるゲレンデを登って下りた。山頂は左の林の奥

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