中国山地幻視行~深入山・陽は暖かく、風は冷たく [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~深入山・陽は暖かく、風は冷たく
尾根道に取り付くと、途端に北風が強くなった。しかも冷たい。日差しの明るさにつられ薄着をしてきたことを悔やんだが、遅かった。
4月9日、深入山。予報では、気温は18度ぐらいのはずだった。ザックから気温計を外して確かめたが、確かに20度あたりを指していた。しかし、風はぐんぐん強さを増した。たまらずウィンドブレーカーを着こんだ。薄手のやつである。風をしのぐだけの代物であった。
それでも現金なもので、尾根を登り切り山頂が見えると、少しはエネルギーが出てきた気がした。周囲に目配りをする余裕も出てきた。この山腹の岩と松の配置は絶妙である。巨大な意思と力が働いて置かれているようだった。簡素で巨大な日本庭園を観るようだ。
山頂に着いた。風が強いため滞留は最小限にした。昼食は風が弱く日当たりのいいところ、ということで、山頂下のあずまやの前を選んだ。結果的に道のそばで、通り過ぎる人がそれぞれ声をかけていった。忙しいことこの上なかった。
帰途は山里の桜を見て回った。1週間かそこら、満開から過ぎているようだった。それでも、なんだか気分が和らいだ。そういえばコロナ禍で今年は花見をしていなかったな。
2020-04-10 15:24
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コメント(2)
開放的で気持ちの良さそうな尾根ですね。今のご時世、リフレッシュ出来ますね。桜も和ませてくれます。とにかく、早く収コロナを収束させてほしいです。
by Jetstream (2020-04-11 10:44)
≫Jetstream さん
3密のない世界です。当分、街中を避けて山歩きに専念、と思います。
by asa (2020-04-11 11:03)