中国山地幻視行~牛曳から毛無へ・紅葉には少し早かった [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~牛曳から毛無へ・紅葉には少し早かった
そろそろ紅葉の季節、というわけで10月26日、広島県北・比婆連山へ車を飛ばした。ここ数日、天候ははっきりしなかったが、この先3日間は気象庁の保証付きだった。例年なら見ごろのはずだが、山仲間から「今年は紅葉が遅い」の声。若干の危惧を抱きながらの山行だった。
昨年はパスした牛曳山の登山口。この地では珍しい白樺林と紅葉のコラボが楽しめる。足を運ぶと、既に男性が2人、シャッターを切っていた。カメラを構えると、背後を二人連れが登って行った。まずまずの人出だが、紅葉見物にはやはりタイミングが早すぎたか。ところどころ緑が目立ち、紅葉だけをフレームに収めるには工夫がいった。
ひとしきり写真を撮り、頂上(1144㍍)を目指した。目指す地点は展望なく、三差路のような山道に古びた標識が立つだけだ。呼吸を整え、伊良谷山(1149㍍)を目指した。ピークから大山が望めた。昨日(25日)、初冠雪のニュースが流れたが、そのとおり山頂付近は白い帽子をかぶっていた。
ここから急降下したのち、緩く長い登りを経て毛無山(1144㍍)。名前の通り頂上に草原が広がり、正面に比婆山とその向こうに吾妻山が見える。古事記でイザナギノミコトとイザナミノミコトの神話の舞台とされた山だ。ここも紅葉見物には少し早かったようだ。幸い、雲があったものの天候に恵まれ、気温も17度あたりで安定していた。ここからも、冠雪の大山が望めた。昼食をとり、のんびり下山した。