中国山地幻視行~大峰山・山頂には大きな看板が [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~大峰山・山頂には大きな看板が
広島市内から一番近い1000㍍峰、廿日市の大峰山(1050㍍)に2月11日、登った。世間は3連休の初日、登山客が多かろうと敬遠したかったのだが、めぐりあわせでこの日になった。
午前9時過ぎ、駐車場に車を置いた。予想通り数台の先行車がいた。身支度を整え、登山道に取り付いた。迷った末、アイゼンをザックに忍ばせた。単独峰で急登が続くこの山は、山頂近くの稜線で思わぬ雪に出会うことがある。
予想通り、杉林が切れるころに階段状の道は雪交じりになった。ところどころ凍りつき、油断がならない。山頂近く、道が水平に変わったころ、両側は真っ白な雪で覆われた。しかし、アイゼンを使うほどではなかった。
山頂の大岩を登ると、立派な書体で書かれた「大峯山山頂」の大きな看板が置いてあった。これまでなかったものだ。近くで数人が周囲の景色を楽しんでいたが北風が強く、そこそこに岩を下りて八畳岩で昼食をとるようだった。こちらも四方を眺めた後、やはり風の冷たさに耐えられず、八畳岩に移動した。その後も、数人が登ってきたが、予想したほどの数ではなかった。昼近くなると、風の冷たさが消えた。春近し、を思わせた。