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中国山地幻視行~雪の山を眺めに・鈴が峰 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~雪の山を眺めに・鈴が峰

 

 北陸をはじめ、豪雪地帯では記録的な大雪のようだ。山形・肘折温泉では積雪4㍍だという。人間の背丈の2倍以上だ。現地で苦労している人たちには申し訳ないが、どういう状況なのか、想像もつかない。こちらはうっすら積もっただけで「雪だ、雪だ」と騒ぎ、交通機関にも影響が出る。

 212日の広島もそんな状況だった。今年はさまざまな都合で雪山に行けていない。せめて罪滅ぼしに雪の山を眺めに行くか、と裏山の鈴が峰(312㍍)に出掛けた。

 連休の最終日である。早朝から登る人も多いだろう、と思ったら、山道は薄く雪をかぶったままだった。足跡は一つもない。気分よくその上に一歩一歩足跡をつけていった。

 山頂には広場がある。すぐ下までたどり着いたとたん、弾けるような笑い声が聞こえた。女子高生か女子中学生らしい3人。そろいのジャージーを着ている。同じ学校らしい。広場に足を踏み入れた途端、別の山へと駆けていった。背後には朝日を受けてきらめく広島湾。そのまま踵を返して、隣の鬼が城山へ向かった。しばらくは鞍部への急降下だが、これが雪と氷でよく滑った。

 鬼が城山の頂。やや風があるが、日差しが心地よい。持ってきたむすびをほおばる。北に目をやると、正面に窓が山がよく見えた。白くかすんでいるのは、雪が舞っているからか。この分では明日も雪だろうな、と思いつつ、来た道を引き返した。


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薄く雪をかぶった山道に足跡はなかった

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途中の水飲み場には巨大なツララ

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鈴が峰山頂から見た広島湾

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鞍部の立ち木には雪の綿帽子

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途中の地蔵堂では、犬を捜す男性と出会った

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左端が、雪をかぶった窓が山

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鈴が峰山頂から見た広島湾


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