中国山地幻視行~残雪を追って・深入山 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~残雪を追って・深入山
例年の冬季、この山には1月か遅くとも2月には登る。今年は日程調整がつかず、この時季になってしまった。それでも今年は雪が多い。先日登った恐羅漢は予想以上だった。白銀が迎えてくれるのでは、と淡い期待を抱いて安芸太田町へ向かった。空は青く、刷毛ではいたような雲がところどころにある。少し風があるが、天気は申し分ない。
「いこいの村」駐車場へ車を入れ、斜面を見上げると、雪はまだら模様。頂上付近はそれでも雪量が多いように見える。カンジキは…期待料込みでザックの背中に取り付けた。
東側の登山道を登る。南面の登山道と出会うあたりまでは、ほぼ雪面を歩くことはなかった。登山道の合流地点からは、青空の下に雪をかぶった山頂が望めた。風がきついが、このあたりで一息。再び登りに入ると、頭上から声がする。見上げると、単独の登山者。
「頂上には誰かいますか」
「いや、だれも」
「雪はあります?」
「この上はきれいな雪ですよ」
「ありがとう」
しばらく行くと、丸い山頂付近は真っ白い雪に覆われていた。いいぞ。まっすぐにのびる踏み跡をたどった。
そして山頂。なんとここには、微塵も雪がなかった。日当たりのよさに、解けてしまったにちがいない。風が強い。背中のカンジキが空しい。振り返ると、5日前に登った恐羅漢が見える。山頂を越えて9合目の休憩小屋へ。しかし、薄暗い小屋の中より日のあたる外の方が暖かい。小屋のそばで昼飯の準備に入った。すぐ横を男女二人連れが山頂へと向かって行った。
下りは北西のルートをたどった。ここにはまだ、まだら模様だが雪が残っていた。
直下から見上げた山頂 |
ここを越えれば山頂。きれいな雪だ |
なんと、山頂には雪がなかった |
正面右のゲレンデがある山が広島県最高峰の恐羅漢。その左が県内2番目の十方山 |
北側から山頂を望む。鉢巻き状に登山道が通っている |
勇んでカンジキを持っていった時に使わないなんてことが私もありました。 下から見ると雪で一杯の山頂に見えますが・・・
by Jetstream777 (2014-03-25 23:22)
≫Jetstream777さん
山頂には何もないので日当たりが良かったんでしょうねえ。
今年は雪が多そうだったんですが…。
by asa (2014-03-27 14:10)
山頂からの景色はいいですね。 山頂では雪が無いなりに、座ってゆっくりと眺めていきたいですね。
by おど (2014-03-30 17:49)