中国山地幻視行~年の初めの厳島 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~年の初めの厳島
謹賀新年
今年もよろしくお願いします
昨年末は雪山に敗退したが、気を取り直して厳島へ。いつのころからか、年の初めは厳島と決めている。しかし、もう1月も9日だ。年の初め、などと威張って言うこともないか。
船を降りて向かったのが大鳥居。約70年ぶりの改装を終えたばかりで、巨大な額の金文字も柱の朱色も鮮やかさを増したように見える(実際、そうなのだろう)。神社裏手から大聖院へ回り、石段に取り付く。鐘がゴーンとなった。いつものことだが、展望台までの急登がきつい。ここを過ぎれば傾斜はやや緩やかになる。しばらく我慢すると仁王門にたどり着く。
弥山の山頂直下には大聖院の霊火堂があり、空海ゆかり「消えずの火」がありがたく置かれている。1200年間消えたことがないそうだが、実はこの堂、10数年前に全焼、再建された。その時も火は消えなかったのだろうか。なんとなくもやもやとしている。誰が言い出したか、消えずの火にあやかり「恋人の聖地」などとキャッチフレーズが付いているのも気恥ずかしい(まあいいか)。
ここから石段状の道をたどれば山頂広場(標高535㍍)。木製の展望台が目に飛び込む。3階屋上にのぼれば瀬戸内海の島々が見渡せる…はずだったが、靄がかかって視界がきかない。季節外れの高温のせいか。
来た道を下って船に乗れば、もう夕刻。年々、足が遅くなる。この日も実感したのだった。
今年もよろしくお願いします
昨年末は雪山に敗退したが、気を取り直して厳島へ。いつのころからか、年の初めは厳島と決めている。しかし、もう1月も9日だ。年の初め、などと威張って言うこともないか。
船を降りて向かったのが大鳥居。約70年ぶりの改装を終えたばかりで、巨大な額の金文字も柱の朱色も鮮やかさを増したように見える(実際、そうなのだろう)。神社裏手から大聖院へ回り、石段に取り付く。鐘がゴーンとなった。いつものことだが、展望台までの急登がきつい。ここを過ぎれば傾斜はやや緩やかになる。しばらく我慢すると仁王門にたどり着く。
弥山の山頂直下には大聖院の霊火堂があり、空海ゆかり「消えずの火」がありがたく置かれている。1200年間消えたことがないそうだが、実はこの堂、10数年前に全焼、再建された。その時も火は消えなかったのだろうか。なんとなくもやもやとしている。誰が言い出したか、消えずの火にあやかり「恋人の聖地」などとキャッチフレーズが付いているのも気恥ずかしい(まあいいか)。
ここから石段状の道をたどれば山頂広場(標高535㍍)。木製の展望台が目に飛び込む。3階屋上にのぼれば瀬戸内海の島々が見渡せる…はずだったが、靄がかかって視界がきかない。季節外れの高温のせいか。
来た道を下って船に乗れば、もう夕刻。年々、足が遅くなる。この日も実感したのだった。
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