中国山地幻視行~大峰山・360度の展望 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~大峰山・360度の展望
「景色がいいですよ」
山頂そばの八畳岩に足を踏み入れようとしたら、声がかかった。折り返して下りにかかる、夫婦連れらしい二人連れであった。その声にせかされるように大岩に取り付いた。360度の展望であった。
3月20日、大峰山(1050㍍)。
北西に吉和冠が見える。先週登った山である。遠目にだが、斜面にはまだ雪が残っていた。その東に恐羅漢のスキー場と思われるゲレンデ。雪はかなり融けていて、祭りの後の寂しさを思わせた。
東に目を転じる。広島の市街地が輝いていた。南には広島湾。連なる島々がかすんで重なって、春近しを思わせた。そこからやや西方に特異な形の山。三倉岳である。いつも見る視角とは違って、やや後ろから見ている。
以上が、360度の展望のあらましである。
眺望を堪能した後、来た道を下った。車で荷物を整理していると、先ほどの二人連れが違う道を下りてきた。西大峰を回ったのだという。「眺めはどうでしたか」と声をかけ、ひとしきり大峰談議に花を咲かせた。これも好天が生む気持ちの余裕であった。
この日の気温は山頂でも15度。駐車場は17度ぐらいだった。先週の吉和冠とはえらい違いだった。
2019-03-21 11:17
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