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中国山地幻視行~腰痛ハイカー・吉和冠 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~腰痛ハイカー・吉和冠

 

 4月20日、吉和冠に登った。この山は昨年の5月以来である。気温は30度近く、路傍には小さな花が咲き、沢の音が絶えない。暑さを除けば気持ちのいい季節であり、心地よい環境であった。ところがなんと、高度を上げるにつれ、腰痛が再発した。雪解けの山道には倒木が転がる。それらをまたぐのも苦痛になってきた。どうしようか…と思いながらも頂上直下まで来てしまった。

 道に転がる杉の巨木に腰をかけ、しばらく考えた。ザックの上げ下ろしも、腰を伸ばしたままでないと難しい。引き返すべきか。しかし、ここから山頂まで30分とはかかるまい。ここまで来て撤退とはもったいない話だ。我慢するか。そう思い、再び歩き始めた。しかし、やはり腰痛が響いたらしく、30分では着けなかった。

 ようやくたどり着いた頂上から北東に目をやると、春霞はかかっていたものの先週登った恐羅漢山がよく見えた。気温は夏だが、それとは対照的に山頂付近の巨木は葉もつけず、無残な冬枯れを引きずっていた。一方、路傍にはスミレなど小さな花が咲き乱れていた。しかし、腰痛でかがむこともままならず、それらを写真に収めることはかなわなかった。ああ、情けない。

 

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山頂から麓の集落を見下ろす。蛇行するのは中国自動車道

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人気の山にしては珍しく、人と出会うことはなかった

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新緑、紅葉のころとは違った味わいを見せる老木

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老木のある風景Ⅱ

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よく見ると、枝先は芽吹いている

 


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コメント 4

Jetstream

いい眺めですね。山頂まで行きたい気持ちはわかります。
どうぞお大事に。私も今腰痛で山歩きは自重してます。
by Jetstream (2018-04-22 21:30) 

asa

≫ Jetstreamさん
山頂からの眺めを思い浮かべ、ついつい登ってしまいました。
しかし、山行の途中で腰痛とは、お恥ずかしい限りです
by asa (2018-04-23 15:07) 

山子路爺

決して若くはない我が体、山行途中での腰痛発生、他人事ではありません。無事下山でよかったですね。早い完治を願っています。
by 山子路爺 (2018-04-26 07:11) 

asa

≫山子路爺さん
お気遣いありがとうございます
なるべく他人様の迷惑にならぬように、と思います
by asa (2018-04-26 14:06) 

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