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中国山地幻視行~曼珠沙華を見そびれて・大峰山 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~曼珠沙華を見そびれて・大峰山

 尾根の急登を登り終え、緩い稜線を歩き始めたころ、笹が「ガサッ」と音を立てた。2030㍍は離れていただろうか。続けて2、3回、音はした。
 クマかサルかイノシシか。クマならやばいが、時期が早い。サルならもっと軽快に逃げていくはずだ。イノシシか。しかし、ここは標高1000㍍付近。こんなところにイノシシが出るか。いや、かつてある山の山頂付近を悠々と横切るイノシシの背中を見たことがあるので、否定はできない。もう一つあった。ヤマドリである。でもヤマドリならとっくに飛び立っているだろう。
 結局わからないまま、ザックにつけていたクマよけの鈴を外し、2、3回鳴らして腰につけた。ザックに付けているよりよく鳴るからである。ここから山頂までは10分ほどである。
 前夜は低気圧の襲来で風雨がひどかった。しかし、朝にはやんでいた。予報は「晴れ」マークだったが、実際は「曇り」ベースで時々「晴れ」といったところ。この山の登山口までは黄金色の稲田が広がり、畦には曼珠沙華が咲いているが、さすがに10月に入ってしまえばそれもない。


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前夜の風雨のせいか、クリが落ちていた

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山頂からみたふもとの集落。黄金色の田と収穫済みの田がある

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西北の方角に吉和冠。非対称の山容が特徴的だ

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広島湾の方面を望む

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地元の人がつけてくれた標識も風雨で痛みが激しい

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西の山口方面を望む筆者



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