中国山地幻視行～山頂は霧に包まれて・恐羅漢

中国山地幻視行～山頂は霧に包まれて・恐羅漢

　９月25日。中国自動車道・戸河内のインターを降り、峠のてっぺんにある短いトンネルを過ぎたら小雨だった。
　恐羅漢のスキー場駐車場に車を入れるころ、雨はやんでいた。しかし、ほかに車はない。どうやら、きょうは文字通りの単独行らしい。ゲレンデ横を登りつめ、林間に入るころ、再び小雨模様となった。１時間ほどで山頂へ。誰もいない山頂で一息つくと、声が聞こえた。若い三人連れである。たまたま岩陰に坐っていたので、直前まで気付かなかったらしく、こちらの姿を認めてひどく驚いていた。悪いことをした。
　山頂の大きな標識に感激の様子で、「写真を撮ってあげよう」と言ったら屈託なく喜んでいた。短い会話を交わした後、お互い昼飯とする。

　小雨模様なので周囲は白くけぶって何も見えず、そそくさと下山に取り掛かる。山道の泥に足を取られないよう慎重に下山したため、少し時間がかかった。駐車場にたどり着いたころ、ほとんど間をおかず先ほどのグループも降りてきた。どうやら、同じ気分だったらしい。

 

たどり着いたら、雨と霧だった

ラショウモンカズラ？やや時期が遅いような

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