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中国山地幻視行~今季初の雪山・大峰山 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~今季初の雪山・大峰山


 仕事も一区切りつき、久しぶりに山に向かった。ほぼ1カ月ぶりである。デスクワークばかりしていたので体重も2、3㌔増えてしまった。本格的な雪山シーズンを控えて、足慣らしである。広島市近郊の千㍍峰、大峰山。

 1212日、午前9時半ごろ麓の駐車場に乗り入れる。先行者はなかった。広い駐車場(ここは昔、小学校分校の校庭だった。藪山と化していたのを地元の人がボランティアで整備し、われわれ登山者に提供している)に我が車を1台だけ置く。

 別荘地の舗装道路を15分ほど歩いてスギ林に入ると、途端に雪道になった。それもどんどん深くなる。しかし、カンジキをはくほどではない。背中のザックには念のためカンジキを取り付けてある。雪道のため、いつもよりは時間がかかる。登山口から約1時間、頂上直下でたまらず小休止した。尾根道のため、風が冷たい。そこから20分ほどで山頂。山道には足跡が一筋あったが、山頂の大きな岩には足跡はなかった。まっさらな雪である。もったいない気もしたが、歩いていかなければ山頂には着かないので真新しい足跡を一筋付けていった。垂れこめた雲の下、広島湾が珍しくよく見えた。

 山頂で飯を食っていると、二人連れ。申し訳なさそうな表情で頂に。「あそこに吉和冠」などと話している。山頂はとても狭い。こちらが長居をすると申し訳ないと思い、早々に下山に移った。

 15分ほど降りたところで再び登山者。「山頂に樹氷はありますか」と聞く。「私が登ったのは昼ごろなので、もうなかったですね」と答えると「最近、どこかの雪山に行きましたか」と聞く。「いえ、今年はまだ…」。そこから「雪山はどこがいいか」という話になり、冠がいいとか恐羅漢がいいとか、やっぱり大山だとか、ひとしきり話した後、別れた。登山口まで戻ると日差しも暖かくなった。

 この日は、雪山専用に購入したOSPREYVariant37のデビュー戦でもあった。背中に大きなポケットがあり、カンジキを納めるのにちょうどいい(カンジキの出番はなかったが)。なにより背負った時のフィット感が最高だった。背面のポケットのため1気室だが、そのデメリットを差し引いても魅力的なザックだ。ただしスノーシューの収納は不可能である。ベルトで縛りつけるかするしかない。

 
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 頂上の大岩に登る途中、岩に張り付いていた氷


 
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頂上はまっさらな雪だった

 
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珍しく広島湾まで見えた

 
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 南西方面を望む

 
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北西方面を望む。正面左のとがった山が吉和冠

 
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雪でたわんだ枝が、アーチをつくる

 
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Variant37。カンジキがうまい具合に取り付けられる


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コメント 4

ken_trekking

雪山。1000mほどとはいえ、とても
綺麗な光景です。寒いだろうけれど
居心地は良さそう。
ザック、背負い心地がよいということで
あのザックは格好良いし♪それで体に
合うなら最高です!
by ken_trekking (2012-12-16 10:23) 

asa

≫ken_trekkingさん
まっさらな雪はいつもいいもんです。いま、次の雪が降るのを待ち構えているところです。
それから、機会があれば訂正しますが、Variant37にはスノーシューがぴったり収納可能でした。予想を上回るすぐれものでした。(思い込みで書いてしまってすみません)
by asa (2012-12-17 11:02) 

山子路爺

雪をふんで……
羨ましいぃ。

by 山子路爺 (2012-12-19 02:20) 

asa

≫山子路爺 さん
そのうち、八ツか八方を目指したいのですが…。
よきアドバイスを。
by asa (2012-12-24 19:06) 

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