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中国山地幻視行~吉和冠の夏 [中国山地幻視行]

 中国山地幻視行~吉和冠の夏

 見上げれば、濃い緑が揺れる。酔ってしまいそうだ。気温20度。8月の下旬にしては涼しい。暑いと予想して短パンにメッシュのシャツといういでたち。肌寒いぐらいだ。  23日、吉和冠に向かった。午前9時、登山道着。沢沿いの道を歩き始めた。気温が低いせいか快調だ。山頂直下まで1時間半、一気に登った。途中、だれとも出会わず。静かな山歩きだ。休憩地点で一人、若い男性が追い越していった。

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 緑のおかげで、山道は涼しい

 20分で山頂。あたりには風が渡っていた。風除けに一枚まとう。ガスコンロに点火、湯を沸かした。目の前の十方も恐羅漢も、ややかすんでいた。
 握り飯を食べていると、男性が一人。すぐ隣に腰掛けて一緒に飯を食った。60代、年金暮らしを始めたばかりという。山好きらしい。どちらからともなく声をかけ、話が弾んだ。
 つい先日、笠が岳から黒部五郎へ、それから新穂高に引き返したのだという。こちらも一昨年、双六から三俣、鷲羽、笠が岳と、近くのコースをたどっている。槍が岳や八が岳の赤岳へと話題は広がった。
 1時間ほどだろうか、ひとしきり話して山を下りた。沢の音が響く山道にはフシグロセンノウやシシウドがひっそり咲いていた。

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フシグロセンノウ

 
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 シシウド


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