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中国山地幻視行~快晴の山頂・恐羅漢山 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~快晴の山頂・恐羅漢山

 

 5月14日、恐羅漢山(1346㍍)。駐車場に10台はいただろう。この山では滅多に見ない光景である。さすがにこの季節、気候がいいと人が集まる。カラフルなウェアに身を包んだ若い人が多い。身支度がすみ次第、登山道に向かった。

 新緑がまぶしい山頂には誰もいなかった。駐車場で見た人たちはどこへ行ったのだろう。ほとんどは夏焼峠経由で登ってくると思われる。こちらはいつも、スキー場のゲレンデ横を直登する。時間を短縮できるが、その分面白くはない。特にこの新緑の季節、もったいないと思っても不思議はない。おそらく、その時間差のせいであろう。

 快晴の山頂の大岩から北東を眺めると、深入山の北側に臥龍山が望める。周囲には標高1000㍍ぐらいのなだらかな山容が連なる。典型的な西中国山地の景色だ。昼飯にかかる。そのころになると、三々五々人が集まり始めた。山頂の標識の周囲には10人ぐらいが陣取った。その標識、じっと見ていると、側面にメジャーがはってある。最近はられたものか、昔からあるものかは分からない。積雪量を測るためらしい。最高で2㍍60㌢まで目盛りが刻んであった。

 下山は夏焼峠を回った。登山の列がまだまだ続いた。

 この山はちょうど1か月半ぶりである。その間に、山は冬から夏に、一足飛びに表情を変えていた。


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正面左が臥龍山、右が深入山。西中国山地の典型的な景色である

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ムシカリ(オオカメノキ)。この季節、最も目立つ花である

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ショウジョウバカマ。季節も過ぎ、疲れた表情である

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山頂の標識。付近には誰もいなかった

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横にはメジャーがはってある

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昼飯を食っていると、人が集まり始めた

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新緑のトンネル。小さな看板には「滑走禁止」と書いてある。
つまり、看板より向こうがスキー場、手前が登山道である

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夏焼峠への道

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夏焼峠から右へ、ゆるゆると牛小屋高原に向かう

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