中国山地幻視行~大峰・西大峰山縦走 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~大峰・西大峰山縦走
奇妙な天候であった。朝方小雪が舞ったかと思えば、ほどなく薄日が差した。風が強かった。そんなめまぐるしい中を、大峰山の急登にとりついた。
頂上に着いてなお、小雪が舞っていた。風も強かった。広島湾を眺めると、そこだけが光っていた。そのほかは、厚い雲の下だった。いつもなら山頂を踏んだ後、下山にかかるのだが、きょうはもう一つの山に向かう。大峰山頂から西へ目を転じると、いつもそこにある西大峰である。一度向かいかけたが、標識やテープが万全でなく、道に迷いかけたのでやめたことがある。
頂上の直下に西大峰への分岐がある。そこからしばらく下る。幸い、テープが目立つ位置にまいてある。これなら迷うことはないだろう。途中、このあたりの森では主のような存在である「峰太郎ブナ」を眺め、いくつかのアップダウンを越え、小一時間ほどで西大峰についた。晩秋、冬枯れの始まった森をくぐって、味わい深いコースであった。
西大峰の山頂は特に何もなく、標識がなければ通り過ぎてしまいそうだった。しかし、そこからは吉和冠がよく見えた。
そこから少し大峰の方向へ引き返し、尾根から急降下する道を下る。沢伝いに歩いて一時間ほどだろうか、大峰の登山口から1㌔ほど北にある西大峰の登山口に帰り着いた。
2015-11-27 14:40
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コメント(2)
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木漏れ日の道、落ち葉を踏んで歩く……気持ちが良いですねぇ〜〜
by 山子路爺 (2015-11-30 13:03)
≫山子路爺さん
本当にこの日はいい気分で歩けました。案外、今の季節はいい季節だと思います。
by asa (2015-12-04 18:13)