中国山地幻視行~寂地山・錦秋の道 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~寂地山・錦秋の道 |
広島、山口の県境にある松の木峠(776㍍)から広島県の吉和冠(1339㍍)に向かった。ところが周りの黄葉に見とれているうち道を誤り、山口県の寂地山(1337㍍)に着いてしまった。いずれのコースをとるにせよ、西中国山地に広がる錦秋の山道を満喫できたことに違いはない。
10月24日(土)。国道から登山口に入るとすぐにカラマツ林がある。黄金色の針葉樹を楽しみにしていたが、少し早かった。見ごろはあと1、2週間後か。しばらくアップダウンを繰り返す。そのうち針葉樹と広葉樹の混合林になり、傾斜が急になる。ところどころロープも張ってあるが、つかまなければ登れないほどではない。登山口から1時間ほどたっただろうか、道が緩やかになる。とたんに周囲はブナを中心にした黄葉のトンネルに変わった。モミジの赤がところどころでアクセントをつける。
標高は1000㍍前後。傾斜はなだらかだ。そのまま進む。途中、山口県が絶滅危惧種に指定しているオオヤマレンゲの保護を訴える看板。5、6月ごろに咲くという。そのころまた歩いてみよう。もう、吉和冠と寂地山の分かれ道にたどりついてもおかしくないはずだが…。しかし、周囲には見覚えのない景色が広がる。以前に歩いた時と何かが違う。念のため、磁石を取り出して方角を確かめる。なんと真西に向かっている。三差路を見逃して通り過ぎてしまった。
でも、目の前に広がる紅葉は今が盛りだ。前を行く2人連れも、鮮やかな光景にため息交じりで歩を進めている。このまま行くか。日差しを浴びて巨木も燃え立っている。
傾斜は急ではないが、距離は長い。そのためだろうか。週末というのに人は驚くほど少ない。時折、学生らしいグループ何組かとすれ違ったぐらいだ。このルートを訓練に使っているのだろうか。その後はほとんど水平の道が続く。風が出てきた。稜線に出たのだろう。そして標識と社。頂上だ。寂地峡の側から何度か登ったことがあるので見覚えがある。
下山は同じ道をたどった。三差路も確かめてみた。T字型ではなくY字型をしている。気付かなければそのまま西方面へと向かってしまう。標識はあるものの、木の幹に隠れて分かりにくい。登山者が迷わないよう、ぜひ目立つ標識に掛け替えてほしい。
松の木峠(150分)寂地山(120分)松の木峠
★歩行時間には写真の撮影時間が含まれています。
以下は、寂地山で繰り広げられている秋のシンフォニー |
2009-10-26 17:15
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コメント(3)
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初めまして。きれいな写真を見せてもらいました。間違っていなければ忙しくて山に登る時間が取れなかったasaさんかな。リンク先にlustyさんのブログがあるので確率は高いかも。
昔、休息も取らずに長女を連れて寂地山に登り、もうお父さんと山に行くのは止めた! といわれた記憶があります。最近登っていないので、登りに行ってみようという気になりました。
by むささび (2009-10-27 19:53)
むささびさん、当たりです。
暇になったので毎週山に登ってます。
by asa (2009-10-27 20:59)
一番最後の写真。真っ赤!圧巻ですね。
by 広島ピアノ (2009-10-29 17:02)