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中国山地幻視行~吉和冠・冬の予兆 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~吉和冠・冬の予兆


 標高1200㍍あたりまで来た。この高さに肩のような少し広い平地があり、樹林を突っ切ると三角形のとがった山頂がそびえ立つ。気温5度。道の両側に、わずかだが雪が見える。昨夜降ったのか。
 1214日、吉和冠。山頂は1339㍍だから、標高差であと100㍍余り。しかし、ここからがきつい。幸い天気はいい。スコーンと抜けた青空。木々はすっかり落葉して道は明るい。風もない。
 山頂に着くと、いつものように恐羅漢、十方山が望める北側展望地に向かった。木々が白く光って見えた。枯れ木に咲く花のようだった。近づくと雪片だった。樹氷というほどではない、雪山で見るエビのしっぽのミニ版だった。見上げると青い空によく映えた。日本海から直接あたる風がもたらした冬の使者らしい。
 山頂に立つ標識に新しいプレートが加わっていた。「廿日市20名山」とある。帰宅後、ネットで調べたら廿日市市の観光協会が2018年に制定したらしい。全部登ると何かもらえるようだ。しかし、関心もないので気ままに好きな山に登るとしよう。


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葉が落ちて明るい樹林帯を行く

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標高1200㍍あたりから雪が出始める

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延びた木々の影が晩秋ムードを掻き立てる

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山頂は非対称の三角形をしている

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左端が恐羅漢山、間に深入山、その右が十方山

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雪片がからみついた木々

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花のようにも見える

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下の白いプレートに「廿日市20名山」とある


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中国山地幻視行~白木山・地蔵さんを撮る [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~白木山・地蔵さんを撮る


 たどり着いた山頂の草広場は、北風が吹き曝しだった。北方の中国山地は、まだ白くはなっていなかった。南西の方角、広島湾に目をやると、海が光っていた。冬の陽が、孤独なたたずまいで上空にあった。昼はとうに過ぎていて、草広場には誰もいなかった。
 122日、自宅から約20㌔の白木山(889㍍)。下山はいつものように地蔵さんを撮って歩いた。こういってはなんだが、大半はただの石である。1合目ごとに置かれた路傍の石を、表情ある地蔵さんとしてどう撮るか。そう思うと、わが心のうちをのぞかれているようでもある。午後の陽がさす落葉の道を歩きながら、そんなことを考えた。


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鈍く光る広島湾

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三篠川沿いのふもと集落

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北方に中国山地。冬の装いはまだのようだ

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山頂の標識にたどり着いた

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落葉のじゅうたんに午後の日差し

登山者を見守る地蔵さん
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