中国山地幻視行~深入山・夏草茂る [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~深入山・夏草茂る
梅雨が明けた。酷暑がやってきた。そんなおり、広島県安芸太田の深入山に向かった。7月20日、予報は完全晴れマークである。
午前9時、駐車場に車を入れると、数台が止まっていた。梅雨明けを待ちわびた人たちだろう。登山道に足を踏み入れると、足元にナデシコ。かなりくたびれている。開花して日がたっているようだ。さらにキキョウ。こちらは鮮やかな紫だ。急登を息を詰めて登る。首筋を陽光が焦がす。続いて顔を出したのはササユリ。やや盛期を過ぎているようだ。花を眺めているうち稜線に出た。松の木陰に腰を下ろすと、風が心地いい。ずっと山々を眺めていたい気分だ。
気を取り直して、見え始めた山頂を目指す。夏草茂る路傍にウツボグサ。空は晴れあがり雲がぷかりと浮いている。
山頂には数人がいた。風があるせいか、いつもより見晴らしがきく。北東の方角に大山。台形に近い三角形ですぐに判別がついた。といっても、帰宅後調べたところ、深入山から大山まで直線距離で約150㌔。さすがにかすんでいた。その左手に三瓶山。ぼこぼことした山容で容易に見分けはついた。
ひとしきり山並を眺めた後、山頂下のあずまやに降りた。こんな日は、さすがに日陰に入るとほっとする。下山は林間コースをとった。
2021-07-21 15:21
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コメント(2)
日陰が欲しいですが、開かれた眺めと山の花々で気分的には爽やかではないでしょうか。!(^^)!
by Jetstream (2021-07-27 14:31)
>Jetstreamさん
この山は、日陰はほとんどないです。おかげで日焼けがひどいことになりました。ども、それにも増しての爽快さがこの山の尾根歩きの魅力と思います。
by asa (2021-07-27 16:48)