SSブログ

中国山地幻視行~白木山・天高く [中国山地幻視行]

 
中国山地幻視行~白木山・天高く

 

 天気のよさにつられ山行を決めた。どこにするか。いくつかの山名が駆け巡った末に、白木山にした。この山には義務感と畏怖感のようなものがついて回る。標高890㍍。1000㍍に届かないが、登山口からの標高差は800㍍近くある。ここを登ると、山頂までのタイムがわが身の老いぼれ加減を冷厳な事実として教えてくれる。知りたくもあり、知りたくもなし。それが、義務感と畏怖感につながっている。

 1112日。文句のつけようのない快晴だった。しかし、出足で小さな躓きがあった。登山口へ向かう道路が工事で通行止めだった。橋一本、上流へ遠回りしていつもの路肩に車を置いた。工事のためか、好天のわりに車は少なかった。
 取り付きの急登を登っていると、さっそく女性数人のグループに追い越された。笑顔で道を譲る。その後も、追い越されることはあっても追い越すことはなかった。道は年々整備され、急登には横木が渡されて階段がしつらえてあった。地元の人の努力の跡だ。
 山頂広場に着いても、空は見事に晴れ上がっていた。四方がよく見えた。真北には深入山の特徴的な山容。左に視線を移すと西中国山地。お椀型の山は広島・山口県境の羅漢山だろう。北東の方角に巨大な山塊のシルエット。方位、形から大山と推認した。南には瀬戸内の島々の向こう、はるかな高さの稜線。四国山地であろう(撮影したが、写真上での視認はむつかしいようだ)。
 広場にはぽつりぽつりと人影。午後になり、陽も傾き始めたころ下山にかかった。さて、山頂までのタイムは…。若いころの倍、とだけ書いておこう。

DSC01386のコピー.jpg

登りの途中で。こんな風格ある古木があることにこれまで気付かなかった

DSC01389のコピー.jpg
北方に深入山

DSC01390のコピー.jpg
西中国山地。左のお椀型は羅漢山か

DSC01391のコピー.jpg
北東に見える巨大な山塊は、おそらく大山だろう

DSC01392のコピー.jpg
四国山地の稜線が、肉眼では確認できたが、写真では…

DSC01402のコピー.jpg
南には鈍く光る広島湾

DSC01396のコピー.jpg
雲一つない青空

DSC01436のコピー.jpg
路傍のお地蔵さんにつるべ落としの陽が影を落とす


nice!(8)  コメント(2) 

nice! 8

コメント 2

Jetstream

いい登山日和だったようですね。私も追い越されっぱなしです。でもまだ歩けれるだけ幸せだと思うようになりました。!(^^)!(笑)
by Jetstream (2020-11-13 17:37) 

asa

≫ Jetstream さん
まさにその通りの心境です。
by asa (2020-11-13 23:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。