SSブログ

中国山地幻視行~恐羅漢山・秋の日の [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~恐羅漢山・秋の日の

 

 ゲレンデ横の急登を登り切り、立ち止まって一息ついた。背中の汗が急速に冷えていった。風が林間を抜けた。ザックの気温計を見ると、20度あたりを指していた。風が強い分、体感はもっと低いはずだ。見上げた空は高かった。

 9月28日、恐羅漢山。

 風があり気温が低かったため、山頂からの見晴らしはよかった。しかし、北に目をやっても日本海は見えなかった。南は、というと、はるか遠方に山並が見えたが、それが四国山地かどうか確証は持てなかった。先日の深入山からは確かに見えたのだが…。

 つまり、そのくらいの見晴らし、ということだった。秋の日、風景すべてが透明感に包まれて、とまではいかなかった。

 大岩の上で写真を撮っていると、三人連れに出くわした。夏焼峠から登ってきたという。クマを目撃したので気を付けなさいよ、という。ゲレンデから直登し、夏焼峠経由で下山する予定だったが、来た道を下ることにした。この山の裏手はクマ銀座として知られる。気温の変化とともに冬支度を始めたのか。向こうも人間が怖いのだろうが、それだけにばったり出会った時の必死の反撃が恐ろしい。

 

DSC01246のコピー.jpg

ああ、今日もいい天気だ

DSC01248のコピー.jpg
まず頂上へ、その後は夏焼峠へ下ろうか…

DSC01250のコピー.jpg
はるかに山並が見える。あれは四国山地だろうか

DSC01251のコピー.jpg
中央やや右に深入山、その左に臥龍山

DSC01256のコピー.jpg
この山も、何度登ったことか

nice!(4)  コメント(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。