中国山地幻視行~三倉岳・梅雨の合間に [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~三倉岳・梅雨の合間に
7月17日、三倉岳。梅雨の合間の晴れの日。
4合目小屋あたりでヘリの音が激しくなった。見上げると、樹間から白い機体が見えた。中岳付近でホバリングしているらしい。事故の救助作業にも見えない。なんだろうと思っているうち、飛び去った。近くにはいるらしいことが、音で分かった。何かの調査か取材だろうと勝手に想像した。
しばらく登り、あまりの蒸し暑さにうんざりして一休みしていたら、下から声がした。のぞき込むと若い2人連れのようだ。
「まだだいぶありますかね」
「ここで半分ぐらい。まあ6合目あたりでしょう」
「この山はよく来るんですか」
「年に何回かは来ますね。どこから」
「光から。この辺で面白い山があったら教えてください」
というわけで、ひとしきり山の話。一休みが、30分になってしまった。
のんびり山頂にたどりつくと、いつも陣取る岩の上は、先ほどの2人に占領されていた。そこで北向きの岩の上で昼食にした。しばらくして、2人連れがのぞきに来た。
「あ、それいいですね」
何かと思えばガスコンロのことだった。ちょうどカップヌードル用の湯を沸かしているところだった。
「ここから羅漢山がよく見えます。あの、鉄塔が立っているお椀型の山」
あまり関心はなさそうだった。そのまま下りていった。
◇
長らくパートナーだったエクストレイルに別れを告げ、来月から新車にした。その紹介は後日。
2020-07-18 10:44
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