中国山地幻視行~恐羅漢山・落葉の道 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~恐羅漢山・落葉の道
すれ違う人との第一声は「暑いですねえ」だった。
11月23日、恐羅漢山。こんな気候は予想していなかった。知人のブログは、前々日(21日)朝の樹氷をまとう臥龍山をアップしていた。つい、つられて重ね着をしてきた。速乾性のアンダーシャツにウールのシャツ、さらにウィンドブレーカー。ザックにつけた気温計を見ると17~18度ある。たまらずウィンドブレーカーを脱ぎ、ザックに括り付けた。
汗を滴らせて、山頂までたどり着いた。連休のせいか、頂上広場は満席だった。見上げる空は、見事に雲一つなかった。大岩の上から四方を見渡すと、なだらかな西中国山地の向こうに風力発電の列が見えた。あそこまで行けば島根県だ。
スキー場のゲレンデ脇を登り、下りは夏焼峠を経由した。多少は紅葉も楽しめるか、と思ったが、ブナの林は既に冬の荒涼の趣だった。落葉降り積む道が心地よく、振り返れば太陽の斜光が季節の残照のように林間に忍び込んでいた。
夏焼峠
2019-11-24 15:41
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