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中国山地幻視行~大万木山・山頂は冬の装い [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~大万木山・山頂は冬の装い

 

 11月5日、広島・島根県境にある大万木山(1218㍍)に向かった。「おおよろぎさん」と読む。由来がありそうなのでネットで調べたが、よく分からなかった。出雲の風土記にも出ており、かつては「多加山」と呼ばれたそうだ。「おおよろぎ」は元々「おおゆらぎ」で、揺れ動く山だったという説がネット上で散見される。権現様をまつったところ「おおゆらぎ」は止まったのだそうだ。もっともらしいが、話が断片的で釈然としない。まあ由来はともかく「おおよろぎさん」である。

 通常は広島県北の三次から国道54号線で島根県頓原町を経由、山麓の門坂駐車場に入るが、今回は尾道・松江線を使い広島県高野町でICを下り大万木山の中腹へ回り込むルートをとった。高野から門坂駐車場に回るルートもあるのだが、問い合わせたところ、のり面工事のため途中の林道が通行止めになっており、やむなく前述のルート設定になった。

 林道の支道を伝い、分かりにくくはあったが目指す駐車場に車を入れた。5分ほど歩くと、門坂駐車場を出発点とする滝見コース(全長約3㌔)の真ん中あたりに飛び出した。そこから広くゆったりとした遊歩道を山頂まで約1.6㌔歩くばかりであった。

 中腹は年代物のブナも多く紅葉(黄葉)は見ごろであった。標高が上がるにつれ、落葉が目立ち始めた。山頂付近は、ほぼ冬の装いだった。この山は船底を逆さにした形、もしくは台形をしており、登るにつれ傾斜は緩やかになる。登山路がほぼ水平になったころ避難小屋が目に入った。堅牢な作りで中にベンチもある。前回来た時はあいにくの雨で、この小屋にお世話になった。

 避難小屋から200㍍ほどで山頂広場である。中央はロープが巡らされ立ち入り禁止になっていた。そばの標識を見ると苔・芝再生のためという。さらに200㍍ほど行くとブナの大樹があった。幹から何本も枝分かれし、タコを逆さにしたかたち。そこからすぐのところに展望のよいところがあり、昼食とした。北側には日本海、中海、宍道湖が望めた。北東に高い山があり大山らしいが確証はない。

 下りは来た道を引き返した。地蔵尊展望台で一息入れていると「三瓶山」の標識。矢印の方向に目を向けると、特徴的な山容が意外な近さにあった。帰宅後、地図で確認すると、大万木から三瓶まで直線距離で20㌔ほどだった。

 


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中腹あたりの紅葉は見事

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吉田毛無山の紅葉

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標高が上がると冬の装い

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山頂付近の大ブナ。近くの標識には「タコブナ」とも

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山頂広場は苔・芝保全のため立ち入り禁止

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避難小屋

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紅葉・黄葉

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三瓶山が意外な近さに

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