中国山地幻視行~夏の余韻・大峰山 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~夏の余韻・大峰山
運転席から路傍に目をやった。赤い色が連なっていた。彼岸花だ。別名曼珠沙華。もうそんな季節なのだ。
9月25日、大峰山(1050㍍)。残暑続きの日々も、ようやく終わりを告げようとしていた。気のせいか風も秋の気配を伝えていた。
しかし、それもつかの間、車を置いて歩き出すと、とたんに汗が噴き出した。今年は紅葉が遅いらしい、とどこかのテレビ局の気象予報士が言っていたのを思い出した。
山頂の大岩の上に立つ。遠望は、最近ではきく方だろう。広島湾、芸北の山々、山口県の山並みが見える。見上げた空に一筋の飛行機雲。それと交差して漂う雲は秋らしい風情なのに、降り注ぐ日差しだけが夏の余韻のような熱を帯びていた。
2019-09-26 14:53
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コメント(2)
大峰山、眺めのいい山ですね。彼岸花も盛りの季節になりました。
by Jetstream (2019-09-27 23:37)
≫Jetstream さん
大峰山は、広島市内から一番近い1000㍍峰で、しかも独立峰です。その辺が眺めのよさにつながっていると思います。ちなみに、中国山地では、最も高い山でも1300㍍ほどです。
by asa (2019-09-28 17:17)