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中国山地幻視行~高岳・夏草茂る山頂は360度の展望 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~高岳・夏草茂る山頂は360度の展望

 

 8月2日、久しぶりに高岳(1054㍍)に登った。広島・島根県境にある。すそ野の広い、ほぼ三角錐をしており、山頂から360度の展望である。このブログで前回の記録を見ると2015年夏。4年ぶりの登頂であった。

 聖湖そばの路肩に車を止め、杉林に入っていく。山頂を除いてほぼ全コース樹林帯である。そのことも、今の季節この山を選んだ理由の一つだった。カンカン照りより木陰の道がいい。しかし、歩き始めてしばらくは谷の底を歩くため、風がなかった。聖湖が見下ろせる尾根筋に立って初めて恩恵を受けた。

 だいたいは緩やかなアップダウンだが、山頂直下は急登だ。胸突き八丁というやつ。汗を滴らせ、下を向いてしばらく我慢すると、樹林が切れて空がのぞいた。

 山頂は深い夏草に覆われていた。前回登ったときはきれいに刈ってあったが、そこまでの期待は贅沢というもの。「高岳」と書いた標識は健在だった。そこからぐるりと見渡した。東の方角に臥龍山と麓の八幡湿原、南隣には深入山、視線をさらに南に向けると恐羅漢山。その左手前の聖山からこの高岳まで縦走路が続いている。そして臥龍、深入の足元には聖湖。

 山頂には日陰がなかった。その代わり、風が間断なく吹き渡っていた。夏草の深いしげみが揺れた。

 セミの声をシャワーのように浴びて下った。しかし、時にセミの声がピタリとやむ瞬間があった。あれはなんなのだろう。不思議を通り越して不気味でさえあった。

 

 

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深い樹林から開けた山頂に飛び出す

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深入山

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臥龍山

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恐羅漢山。左は聖山

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「高岳」の標識は夏草に埋もれていた

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聖湖。左の山は臥龍、右は深入

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登山道入り口。この橋はいつのころからか、設けられた。以前は沢の左岸をしばらく詰め、渡渉した。大雨の時など難儀した
 

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