中国山地幻視行~青空に映える三つのピーク・三倉岳 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~青空に映える三つのピーク・三倉岳
史上最遅の梅雨入り宣言がようやく秒読みとなった6月25日、三倉岳に向かった。入梅すれば1週間かそこらは雨模様の天気となり、山行が難しくなるためだ。
登山口には、例の看板が立っていた。縦走路の一部は依然通行止めのようである。昨年6月末から7月初めにかけての豪雨被害である。1年近くも復旧しないとは、よほど深刻な事態のようだ。しかし、それ以上は考えても詮無いことなので、三つあるピークのうち最高地点である夕陽岳直登ルートを選択した。
道そのものはかなり整備されて心配ないのだが、なにせこのルートは傾斜がきつい。はじめから終わりまで、ほぼ階段状といっていい。それにこの暑さだ。多少の風がありがたい。
1時間半ほどで登り切ると、このうえない青空が待っていた。東方に目を向けると、ぽかりぽかりとのどかな雲が散在する。まるで羊のようだ。気温計をみると30度を少し下回るぐらい。下界では間違いなく30度を超しているだろう。
下山して振り返ると、午後の日差しを浴びた三つのピークと雲一つない青空が鮮やかなコントラストを描いていた。魅力的な岩壁があり、山野井泰史も広島を訪れた際には立ち寄ると聞いたことがあるこの山を、ひそかに「広島の瑞牆山」と呼んでいる。もっとも、高さは702㍍しかなく、2000㍍を超す瑞牆山の3分の1ほどだが、地元の人たちが呼んでいる「広島のマチュピチュ」よりは気がきいていると思うんだけどな。
2019-06-26 15:29
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コメント(2)
梅雨入り前の山行、いい天気ですね。!(^^)!
ミズガキヤマ、似てます。!(^^)!
by Jetstream (2019-06-27 22:31)
≫Jetstream さん
案の定、翌日に梅雨入り宣言があり、これから10日間は雨模様の天気のようです。早めの梅雨明けを祈ります
by asa (2019-06-29 15:01)