中国山地幻視行～新緑の深入山

中国山地幻視行～新緑の深入山

 

　駐車場まで下り、着替えをしているとピンク色を基調とした派手な車が止まった。中から女性が二人。ボディーには「ＲＣＣラジオカー」と大きく書いてあった。帰途、カーラジオから「ただいま新緑の中からお伝えしています」といった調子の女性の声が流れてきた。先ほどの女性であろう。

　新緑のころ、晴れた日の登山はここをおいてない。５月29日、深入山（1153㍍）に向かった。

　最後の急登を越えて、山頂の広場にはいつもの標識が立っていた。その上は、雲一つない青空である。ただ、風は強かった。しばらくいたものの、ここで昼飯を食う気にならず、すぐ下のあずまやに向かった。登山口からここまで誰とも出会わなかった。こんな天気のいい日に、と不思議な思いがした。しかし、あずまやで時間を過ごすうち、謎は解けた。山頂からどんどん下りてくる。時計を見ると午前11時を少し回ったころ。早すぎたのだ。つまり、一番くじだったのだ。

　数人のグループに「お先に」と声をかけ、林道コースを下った。その後は、冒頭シーンの通りである。

抜けるような青い空。天と地の間に山頂はあった

南登山口から登った

新緑が絨毯のよう

下山に使った林間コース。恐羅漢のスキー場を遠望する

一幅の絵画のようだ

右に山頂下のあずまや、左に聖湖を望む

山頂からグループが下りてくる

下山路から。刻まれた一本道は登りに使ったルート

茎に棘がある白い花。駐車場横の休憩所で聞いたところ、野イチゴだそうだ

タグ：中国山地 深入山 新緑の山

コメント 2

見透しのいいコースですね。天気も良く清々しいです。!(^^)!
by Jetstream (2019-06-13 20:59) 

≫Jetstream さん
快晴の日は、こんな山の明るい尾根道を歩くのが最高です
ただ一つの難点は、この日のように風が強い日はさえぎるものがないことですね
by asa (2019-06-14 16:03)