夏近し、スキー場を下る~中国山地幻視行・恐羅漢山 [中国山地幻視行]
夏近し、スキー場を下る~中国山地幻視行・恐羅漢山
午後の日差しを浴び、草いきれが立ち上る気配を背中で感じた。ザックに取り付けた気温計を確認すると、30度付近を示していた。遥かに望む新緑が鮮やかだった。
5月13日、広島県の最高峰、恐羅漢山(1346㍍)。とうに営業を終えたスキー場の急斜面をてくてくと下った。
午前の登りもスキー場のゲレンデを使った。気温は25度ぐらい。風は冷たく、登りにちょうどいいころ合いだった。
山頂には誰もいなかった。2㍍を超す木の標識が、ぽつねんと陽を浴びていた。そばで昼飯を食い、下りにかかった。登りではあまり目につかなかったオオカメノキの白い花が、青い空に映えて風に揺れた。別名ムシカリ。アジサイに似ているが地味な花ゆえ目立たない。空が高いこんな日は、楚々としたたたずまいが魅力的に思えた。
駐車場まで降りて振り返ると、頂上付近のゲレンデが陽炎に揺らいだように見えた。寂地山の冷雨に泣いた日から1カ月もたたないうち、季節は大きく転回していた。
頂上の標識。2㍍以上ある。雪に埋もれないためだろう
2019-05-14 15:00
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コメント(2)
写真からも夏日のようなお天気 (+_+) 30度とは暑いですね。
新緑もきれいな季節ですが、午後の下り 樹林のないゲレンデは暑かったかもしれませんね。
by Jetstream (2019-05-14 21:34)
≫Jetstreamさん
季節の巡るのは早いものです。気がついたら夏は目の前ですね
さて、今年の夏はどこへ行こうかな…
by asa (2019-05-15 14:49)