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中国山地幻視行~暖冬の空と海・鈴ヶ峰 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~暖冬の空と海・鈴ヶ峰

 

 北海道には第一級の寒波が襲来するとテレビが報じていた。首都圏にも、深くはないが積雪がありそうという。人口過密地帯は雪に弱いとも、コメンテーターが口にしていた。しかし、西日本は相変わらずの暖冬である。中国山地の奥地に行けば雪山に出会えるかもしれないが、なんとなくこの気候では足を運ぶ気になれない。

 そんなわけで、裏山にてお茶を濁した。鈴ヶ峰~鬼ヶ城縦走コースである。鈴ヶ峰312㍍、鬼ヶ城282.5㍍。二つのピークは縦走路でつながっている。標高は低くとも、眺めはよい。アップダウンがあるので、標高差は額面通りではない。

 この日は鈴ヶ峰~鬼ヶ城を一気に駆けた。1時間半ほどかかった。夏なら一気はむつかしいが、幸いなことに今は冬である。多少の汗はかいたが、自分のペースで歩いた。

 曇天である。気温10度。空も海も鈍色をしていた。広島湾は冷たい鏡のようだった。つれて、街も水の底で眠っているように見えた。しかし、重苦しくはなかった。どこか、人を安心させるたたずまいであった。こんな風景もいいな、と二つのピークに立ちながら思った。


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鬼ヶ城からの市街地の眺め

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鈴ヶ峰から。街は深い水の底に眠っているように見えた

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正面は厳島。海も空も鈍色をしている

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最高地点はここからやや西方にある。標高で8㍍違う。だからどうだ、ということはない


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