中国山地幻視行~年明けの景色はすがすがし、宮島・弥山 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~年明けの景色はすがすがし、宮島・弥山
山頂の展望台から山を眺めた。奥の山は白かった。雪山である。方角は北西。山頂のとがった、特徴ある山は吉和冠であろう。その左、山口県側に山なみは流れて、少し高くなったあたりが山口県の最高峰、寂地山であろう。いずれも西中国山地の雄である。
1月4日、宮島・弥山(530㍍)に登った。前回、紅葉期に登ったのが11月15日、いくら何でもインターバルが短すぎるだろう、といわれそうだが、新年早々に登るのに、この山に勝る山はない。厳島神社への初もうで客に交じって、登山道を目指せば、何とはなしに華やいだ気分になる。そう思いつつ、周囲を見渡すと、観光客8~9割、登山客1割ぐらいだろうか。1割もいるのか、といわれそうだが、結構いるのである。ザックを担いでそれなりの山の格好をして足早に登山道を目指す人たち。観光客は県外も多く、最近では国外も多い。感覚では、観光客の2~3割ぐらいが国外だろうか。
紅葉期は紅葉谷から登るが、正月は大聖院コースを取る。厳島は神社が有名だが、大聖院というお寺にも初もうで客が詰めかける。その善男善女の列には目もくれず、隣接の登山道に進む。傍らには古びた社が立っている。ここから仁王門まで1時間余りである。 あえぎあえぎ、仁王門手前まで来たとき、「がんばりましょう」と声をかけられ若い男性に軽く追い越されてしまった。もうそんな年なんだな、と思いつつ、仁王門まで歩いた。ここまで来れば山頂まで20分ほどである。
山頂からの眺めは、寒さで大気がすきとおり、いつになく鮮明だった。すがすがし、とはこのことかと感じ入った。
2019-01-05 17:17
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