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中国山地幻視行~山が燃える・比婆山系 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~山が燃える・比婆山系

 

 紅葉を眺め、日本人に生まれてよかったと思ったことがあった。その後、旅した北米で見事な紅葉に嘆息した。紅葉をめでるのは、日本人だけが持つ感性ではなかったのだ。そうではなく、おそらく、四季の移り変わりそのものを「美しい」と受け止める心にこそ、日本人の感性の原点があるとすべきだろう。

 屁理屈はともかく、今年も紅葉を眺めに行った。昨年に続き、比婆山系の牛曳、伊良谷、毛無三山の縦走である。ただし、出遅れが響いた昨年の反省に基づき、時期を2週間早めた。

 1025日、六ノ原の駐車場に車を置く。とたんに真っ赤な木々が目に飛び込んできた。タイミングはどんぴしゃりだった。舗装道を少し下り、登山道に入る。最初の牛曳山に向かう道の途中には、この地方には珍しい白樺林がある。幹の白さと紅葉のコラボが、青空に映えて美しい。どうやら今年は、その光景に出会うことができた。

 牛曳の山頂から毛無まで、アップダウンが続く稜線歩きである。気温14度、風なし。ほぼ快晴。快適な山歩きだった。見えるはずの大山が見えなかったのが、唯一の不満だった。


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圧倒的な紅葉が出迎えてくれた

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白樺と紅葉の競演Ⅰ

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白樺と紅葉の競演Ⅱ

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白樺と紅葉の競演Ⅲ

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時期が早かったか、牛曳の滝の景色は今一つだった

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伊良谷山から毛無山を遠望

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毛無山頂。ススキの向こうは比婆山

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毛無山頂から、来し方を振り返る。手前が伊良谷山、奥が牛曳山

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下山路には、午後の陽の長い影

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