中国山地幻視行~思わぬ雪・大峰山 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~思わぬ雪・大峰山
12月9日、大峰山。登山口に近づくにつれて、舞う雪が濃くなった。路面も白くなり始めている。確かに、東日本から北海道にかけて寒波が襲ってはいるが、西中国山地まで雪化粧になろうとは、予想していなかった。したがって、雪に備えた装備もしていなかった。引き返そうか…弱気の虫が頭をもたげた。
登山口に着いたとたん、日が差した。まるで山が「おいで、おいで」といっているようだ。とりあえず、薄手のフリースの上にレインウエアを防寒用に着て、山道に足を踏み入れた。こんな日に山に入ろうという酔狂は珍しいらしく、登るにつれ雪が深まる山道に足跡はなかった。午前の日差しがまっさらな雪面を照らしだした。見とれていると、後ろから夫婦連れらしい二人が追い付いてきた。さらに若い男性が軽快に追い抜いていった。結局、この日出会ったのはこの三人だけだった。
山頂は、降る雪のせいか眺望はなかった。広島湾が日差しを受けて鈍く光るのが、わずかに確認できた。
登りよりも下りが大変だった。この山は結構な急登だが、その道が雪と泥濘で覆われている。腰を引き引き下ったが5、6回は足をとられた。おかげでズボンは泥だらけ。しかし、久々の山行である。気がつくと鼻歌を歌いながら斜面を下っていた。
まっさらな雪面を朝日が照らす
2017-12-10 10:51
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コメント(2)
こちらよりも、ずっと雪が多い!思わぬ雪で足さばきも思うようにいかなかったようですが、久しぶりの雪山を楽しまれてようですね。!(^^)!
by Jetstream (2017-12-10 19:51)
≫Jetstream さん
今季初の雪山です。ズボンはドロドロになろうとも、心ウキウキでした。
by asa (2017-12-11 15:39)