中国山地幻視行~牛曳山から毛無山へ [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~牛曳山から毛無山へ
心がざわつく景色がある。晩秋の山。紅葉は既に盛りを過ぎ、冬の到来を待つ白樺の林。日の影が長く伸びて、枯葉降り積む山道。何が心を揺らすのだろう。
11月6日、比婆山連山の一角、牛曳から毛無を歩いた。10月24日、この地を訪れた時には「紅葉にはまだ早い」とアドバイスを受けたコースである。ちょうど2週間が過ぎた。早くはなかった。というより、もう遅かった。白樺の紅葉はすでに終わり、ブナの黄葉がわずかに秋を物語っていた。
それでも、歩くたびかすかな音を立てる枯葉の道は、人のぬくもりを宿しているようで心地よかった。牛曳の頂まで2.5㌔、1時間強でたどり着くと、あとは縦走路である。伊良谷山までは起伏が少なく、30分ほどで着ける。そこから、やや深い谷を駆け下りて登り返す。1時間足らずで毛無の山頂に立てる。
同行者が指さす方向に、巨大な山塊が見えた。大山である。思ったより近い。先日「初冠雪」のニュースが流れたが、もう雪は消えたようだ。白く見えるのは、砂走であろう。
毛無山頂で昼食を終えると、六ノ原までの下りルートを通った。出雲峠への分岐を過ぎると、紅葉が再び色を濃くした。午後の日差しが、去りゆく秋を演出した。
落葉を踏んで山に入る
2017-11-07 18:00
nice!(6)
コメント(2)
紅葉のタイミング、今年は早いようにおもいます。
落ち葉がいっぱいの登山道をあるくのも趣あり、落葉して明るい雰囲気もでるんでこれまた秋の深まりを感じますね。!(^^)!
by Jetstream (2017-11-08 22:51)
≫ Jetstream さん
落ち葉の積もった山道を歩くというのはいいものです
by asa (2017-11-11 07:08)