中国山地幻視行~偶然の出会い・比婆連山 [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~偶然の出会い・比婆連山
池の段まで、あと30分か。そう思いながら、登りの山道を詰めていた。数人が下ってくる気配がした。「asaちゃん?」と声がする。そんな呼び方をされたのは、久しぶりだ。驚いて顔を上げると、懐かしい顔があった。写真部にいたKさんである。数人を連れていた。Kさんは退職後、写真塾を開いている。そこの塾生さんたちだった。紅葉の比婆連山を撮りに来たらしい。二、三の言葉を交わし別れた。もっと話をしたかったが、塾生さんたちの手前、遠慮した。Kさんは塾の写真展を定期的に開いている。案内状をもらっていたが、忙しさにかまけてつい行かずにいた。今度、ぜひいってみよう。
Kさんとの出会いは全く偶然だった。六ノ原に車を置き、毎年のように県民の森公園センターに紅葉の進み具合を聞いた。腹づもりとしては、途中に白樺林がある牛曳山~毛無山があった。今年は全般に紅葉が早いといわれており、ちょうど見ごろでは、と思ったのだ。ところが「全然、早くないですよ」という。それならと、比婆山~池の段にコースを変えた。池の段あたりが見ごろという。こんなやり取りと、コース変更がなければKさんと出会うことはなかっただろう。
池の段と立烏帽子のホツツジは紅葉の真っ盛りだった。残念だったのは終始重苦しい雲が垂れ込め、太陽が顔を見せなかったことだ。天候さえよければもっと鮮やかな赤が楽しめたに違いない。
2017-10-25 10:59
nice!(6)
コメント(2)
紅葉が真っ盛り、とても素晴らしい眺めです。!(^^)!
曇り空でも負けない紅葉ですよ!
by Jetstream (2017-10-28 17:56)
≫Jetstream さん
ありがとうございます
しかし、写真より実際の方がもっと鮮やかだったように思います
by asa (2017-10-29 14:07)