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中国山地幻視行~カタクリは遅かった・寂地山 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~カタクリは遅かった・寂地山


 4月30日、時間を見つけて山口県境の寂地山へ向かった。今の季節、目当てはカタクリの花である。例年であればちょうどよいころだが、今年はどこも花の開くのが早く、裏切られ続けてきた。
 連休の始まりである。駐車場はいっぱいで、その分登山者も多い。なんとか、犬戻の滝の遊歩道入口に車を突っ込み、支度を整える。そのうち、団体の登山者。遊歩道の石段を登り、林道を歩くこと1時間で、本格的な山道に入る。急登だが、新緑のブナ林が鮮やかで苦にはならない。登山道入り口から1時間ほどで、山頂下の草原地帯に出た。例年ならここにカタクリが一面、薄紫の花を咲かせているはずだが…。
 数少ない花が残っていた。しかし、花弁のほとんどが、おそらく風雨のせいであろう傷ついていた。居合わせた人も、少し遅かったねえ、と残念そうだった。ある人は、山のガイドには連休中がいいと書いてあったのに、と悔しさを隠しきれない口ぶりだった。懸念した通り、やはりもう1週間早く来るべきだったのだ。
 気を取り直して山頂へ向かい、吉和冠への縦走路に踏み出した。あるいは、というわずかな期待を込めて。そこには、数こそ少ないが元気そうなカタクリが咲いていた。ここにアップしたのは、ほとんどがそこで撮影したものである。
 下山を急ぐ途中、目の端にピンク色のものが飛び込んだ。目を凝らして探すと、それは予想もしなかったイワカガミであった。一輪だけひっそりと咲いていた。

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ひっそり咲いていたイワカガミ

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寂地の山頂は、稜線のピークの向こう側になるはずだ


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