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中国山地幻視行~春の色・窓が山 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~春の色・窓が山


  西峰の頂に立つと、眼下の広島湾とその沿岸部はかすんでいた。気温は15度を超している。陽気のせいで靄がかかっているようだ。今年は桜の開花も早いらしい。ぬかりなく、花見のころを見定めなければならない。

 西峰から少し下ったところに、大きな岩がある。その上に立つと、足下の魚切ダムや、山肌を侵食する新興団地がよく見える。この岩を、なぜか「おんな岩」と称しているが、頂とこのおんな岩の中間に「首なし地蔵」というのがある。小さな祠をのぞくと、たしかに胴体だけの石像が鎮座している。ぎょっとしてしまうが、帰りがけ登山口にある説明版を読むと、いまわしいいわれがあるわけではないらしい。それどころか、おめでたいエピソードが、この首なし地蔵にはあるらしいと分かって、少しほっとした気分になった。

 山間の道を車で走っていると、濃いピンクの花群がガードレールの向こうにあった。ソメイヨシノはまだ先だし、梅は終わった。そうか、桃の花か、と合点した。それにしても、見事な咲きぶりであった。

 山間の畑には、オオアラセイトウ(ムラサキハナナ)も咲き誇っていた。確実に、春である。

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西峰の頂から。沖合右は厳島

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魚切ダム

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首なし地蔵

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首なし地蔵の由来(中央)

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オオアラセイトウ

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桃の花

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