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中国山地幻視行~吾妻・比婆連山の秋 [中国山地幻視行]

  • 中国山地幻視行~吾妻・比婆連山の秋

 どうやら、今年は中国山地の秋の見ごろを逃したようだ。
 1029日、広島県北にある吾妻山と、比婆連山のうちの烏帽子岩を訪れた。山はそれなりに秋の装いだったが、何かしらわびしさが漂う。道行く人に訊けば、「もう1週間早かったら、よかったのにねえ」という。ということは、例年よりいくぶん、秋の訪れは早かったようなのだ。
 吾妻の国民休暇村ロッジ駐車場に車を置き、草原を散策気分で歩いて山頂まで30分ほど。当然、それだけでは物足りず、どこへ行くか、と考える。あいにくこの山は単独峰だ。向かいの比婆連山との間には大膳原という高地が広がる。ひとまず、そこへ降りてみる。そして、比婆連山の登りにかかる。1時間ほどで、烏帽子岩に着く。

 山頂には、その名の通り、烏帽子に似てとがった岩がある。岩に登れば、先ほど登った吾妻山が望める。ここから見れば、女性の後ろ姿のようなたおやかな山容だ。伊邪那岐の命が伊邪那美をしのんで「我妻よ」と呼んだという古事記のいわれも、さもありなんと思わせる姿だ。

 再び大膳原に降り、吾妻の巻き道を、ロッジ駐車場へと向かった。午後の日差しに、枯れ急ぐ黄葉が最後の輝きを放っていた。

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吾妻山の山頂付近から

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大膳原(手前)と比婆連山

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大山は見えなかった。手前左は毛無山

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大膳原のススキと吾妻山

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秋の競演

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午後の日差し

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ここにも秋の競演

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フウロが咲いていた

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マツムシソウもまだ咲いていた

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マユミの実


 

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