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中国山地幻視行~白木山は雲が厚かった [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~白木山は雲が厚かった

 

 この山では、誰もかれもが何かに取りつかれたように、下を向いて一心不乱に登る。己の呼吸の上限を測りながら。

 4月16日、白木山。登山口から山頂まで3㌔以上ある。山頂は890㍍と、低い。ただ、登山口の標高も低いので、高低差は800㍍もある。登りの標準タイムは2時間。山頂以外、ほぼ眺望はきかない。山の特徴をあげれば、ざっとこんなところだ。ここから導き出される結論。山歩きを楽しむというより、山歩きのためのトレーニングをする山。幸い、広島市内から近い。

 この日はウイークデーだったが、相変わらず人は多い。そんな中で、ぶらぶらと登り道を行く当方は、かなり異質であったに違いない。多くの人とすれ違い、あるいは追い越されたが、こちらが追い越した人はいなかった。

 山頂は風が強かった。昨日来の寒気による不安定な天候はまだ続いているらしい。予報では晴れだったが、雲が厚い。草原の脇では、アセビが盛りだった。しかし、この山は相変わらず花が少ない。あと目についたのは、小さなスミレぐらい。

 そんな中で、相変わらず存在感があるのが、山道脇のお地蔵さんである。よく見ると、顔さえ彫ってないものもある。でも、お地蔵さんはお地蔵さん。この山で、こんなふうに路傍の花やお地蔵さんに目をくれるものはほぼ皆無に違いない。お地蔵さんの写真を撮っていると、男性が一人駆け降りて、その後登り返してきた。この人はきょうこの山を何往復するのだろう。ああ…。

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山子路爺

標高差800mを2時間……
チョットきつい。

by 山子路爺 (2015-04-18 15:09) 

asa

≫山子路爺 さん
そういえば、9合目あたりで追い越して行った女性は「登りがいがあるわねえ」とおっしゃってました。でも、この山を2往復、3往復する人はたくさんいます(中には走って登る人も)。とてもまねできません…
by asa (2015-04-19 10:56) 

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