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恐羅漢 春の山・山頂の宴~中国山地幻視行 [中国山地幻視行]

恐羅漢 春の山・山頂の宴~中国山地幻視行

 

 駐車場に車を入れると、近くのスピーカーからスノーボード教室の誘いが流れて来た。「壁を感じているあなた…」。そういえば、我流のスキーも、壁を感じてやめてしまった。きょう登るのは、スキー場のゲレンデである。とっくに店じまいしたかと思ったら、一部のリフトは動いているようだ。

 身支度を整え、スノーシューをはいてゲレンデに足を踏み入れる。多くはないが、上から滑走してくる人たちがいる。邪魔にならないよう、なるべく端っこを歩こう。しかし、場違いなことをしているような、変な気分だ。

 最上部のリフト終点をすぎると、だれもいなくなった。頭上に「ここから上は滑走禁止」の看板。昨年は見なかったな。最近、ゲレンデ外での滑走事故が多いためだろう。やがて、林間に入り込む。一息ついていると、女性の二人連れが登ってきた。ツボ足である。「大変でしょう」と声をかけると「カンジキは持っているんだけど、なれないもんだから…」。元気なものだ。

 やがて急斜面にかかり、青息吐息で乗っ越すと、緩やかな斜面が広がった。幸い、天気はいい。いつも、ここを歩くためにこの山に来るのだ。

 山頂には数人のグループ。「お帰り」とだれかが声をかけていた。すぐ隣の旧羅漢まで往復した人たちを迎えているらしい。ご苦労さん。

 山頂は、雲は出ているものの寒くはない。やっぱり春の山だ。しかし「恐羅漢」と書いた標識はほぼ雪の中だ。こうして見ると、積雪は1㍍はあるだろう。次々と、スキーを担いだ人たちが登ってくる。山頂付近まで伸びている、もう一本のゲレンデから来たのであろう。こちらが下山にかかる頃、山頂の宴を楽しむ人たちはいつの間にか増えていた。

 
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スキーヤーの横を登る 

 
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さあ、わが時間、わが天地

 
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休んでいると、後続が登ってきた

 
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 山頂は近い。スキーヤーの滑走跡が数本

 
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山頂の標識はほとんど埋まっていた

 
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正面右が深入山、左が臥竜山


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コメント 2

山子路爺

私ならちゃっかりリフトに乗っちゃうかな、
そうそう、今年はオフピステの事故が多かった様な気がしますね。

by 山子路爺 (2015-03-31 03:24) 

asa

≫山子路爺 さん
ザックをかついてリフトに乗る気にはなりませんでしたね。
by asa (2015-03-31 15:31) 

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