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中国山地幻視行~松の木峠のカラマツ [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~松の木峠のカラマツ

 カラマツ。針葉樹の中で、おそらく唯一の落葉樹。ウィキペディアによると東北、関東、中部地方の高山、亜高山帯に分布する。日本の固有種である。そうすると、この地域、広島・山口県境で天然に生育しているというのは、かなり珍しいことではないか。

 11月上旬が、カラマツが黄葉する季節である。11月5日、予報が降水確率ゼロであることを見極めて出かけた。目指すのは広島・山口県境、吉和冠の入り口である松の木峠。登山口を入ってすぐ、カラマツの群生を見ることができる。しかし、このあたりだと雑木林に埋もれ、なかなか絵になりにくい。黄葉の林を抜け、しばらく尾根を登る。急登の連続を我慢すると、尾根道の傾斜は緩やかになる。標高1200㍍地点である。ここからなだらかなアップダウンを繰り返すと、吉和冠、寂地山それぞれの登山道の分岐に突き当たる。しかし、きょうはそこまで行かない。

 尾根道が快適な水平道になったころ、空を見上げる。青い空と、カラマツの黄葉がまぶしく、目に飛び込んでくる。あたりの木々はもはや冬枯れの様相を深めつつある。ただカラマツだけが、存在感を見せている。昨年もここに来た。この風景がいい。

 そこからしばらく歩いて小さな草はらを見つけ、昼食とした。木々の隙間から遠く、広島湾らしき光のざわめきが見えた。

 
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カラマツの黄葉には、青い空がよく似合う 

 
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カラマツと青空

 
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もちろん、カラマツ以外の黄葉も捨てたものではない

 
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陽射しに映える黄葉

 
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松の木峠は標高776㍍にある


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山子路爺

カラマツは日本の固有種なんですねぇ。
今まで特に意識してなかったんですが、この次はもっとよく見なくっちゃいけませんね。

by 山子路爺 (2014-11-11 02:26) 

asa

≫山子路爺 さん
カラマツは、針葉樹なのに落葉するし、なかなか面白い木です。このところ、毎年見に行くようになりました。
by asa (2014-11-14 16:51) 

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