SSブログ

中国山地幻視行~やっぱり雪だった・行者山 [中国山地幻視行]

中国山地幻視行~やっぱり雪だった・行者山

 毎週末、寒波が襲う。さすがにここまでは追ってこないだろう、と海沿いの行者山(313㍍、大竹市玖波)に登った。なんだ300㍍の山か、裏山ではないか、と思ってはいけない。なかなかエキサイティングな山なのである。

 広島からJRで西に向かう。山口県境に近い玖波駅で下りると、しばらく住宅街を歩く。山道に差し掛かったころ、立派な石段が現れる。鳥居には「石鎚神社」とある。ん? ある山のガイドブックにはこう書いてある。「役(えん)の行者を祭る修験場といわれる行者山は、近年、四国石鎚山からご神霊を迎え、面目を一新している」

 名前の通り、この山は修行のための道場であるらしい。瀬戸内海をはるばる越えて四国石鎚神社の「支店」でもあるらしいのだ。たしか尾道には「石鎚大権現」があった。大竹のそれも尾道のそれも、大きな岩と鎖場がある。同じ由来によるものか。

 神社の脇を通り抜け、急登にかかる。小さいとはいえ、まぎれもなく岩峰だ。鎖を張った岩場が3か所、その下を通り抜けて登る。特に3番目の岩場は本格的だ。修行のためとはいえ、本当に登るのだろうか、というぐらいの垂直の大きな壁だ。この壁から見下ろす位置に広島湾。正面に厳島が見える。手前にはJRが走る。

 登山口から1時間ほどでたどり着いた頂上には小さな社があった。雪がひどくなってきた。まったく、ここなら雪は降らないだろうと思っていたのに。奥の山々は既に白くかすんでいる。今度は天気のいい日に訪れることにしよう。


 
SDIM1613-2のコピー.jpg

 よく見ると中央部に鉄の鎖が張ってある


 
IMG_1416.jpg

 鉄の鎖の最下部

 
SDIM1609のコピー.jpg

 正面に厳島。このころはまだ日差しがあった

 
SDIM1615のコピー.jpg

 頂上直下には、ひっそりとこんな標識が

 
SDIM1623のコピー.jpg

 雪がひどくなってきた。早く下りよう

 
SDIM1624のコピー.jpg

 枯れ木がかぶってしまったが、行者山の山頂




nice!(11)  コメント(7)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 7

おど

この陽は、里(街)も雪景色となったのでしょうね。 修験業の山となると中々侮れないですよ。
by おど (2011-01-31 19:05) 

ken_trekking

この鎖って登ってもいいんでしょうか?
登りたくなりませんでしたか?
by ken_trekking (2011-02-01 07:48) 

asa

≫おどさん
まったく、ここまでは雪は降らないだろうと思っていたのですが…

≫ken_trekkingさん
登りたくなりましたが、「一般登山客は登らないでください」と書いてありました。さすがにこれは危ないですね。
by asa (2011-02-01 09:58) 

よしころん

うわわ~!垂直の鎖ですね!!
300メートル級でも山は侮れません。
by よしころん (2011-02-01 11:56) 

asa

≫よしころんさん
本当にこれは、岩登りですね。なかなか。
by asa (2011-02-01 14:03) 

山子路爺

ここにも石鎚山があるうだなぁ。

鎖場は高度差がありそうですね。
修験者用?
by 山子路爺 (2011-02-01 17:58) 

asa

≫山子路爺 さん
「石鎚山」は、この辺では聞いたことがないですね。
鎖場は100メートルではきかないのでは。
修験者用ですね。一般の人は厳禁です。
by asa (2011-02-01 18:13) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0