中国山地幻視行~白木山・お地蔵さんが見ている [中国山地幻視行]
中国山地幻視行~白木山・お地蔵さんが見ている |
「いつもの」と書いてしまったが、前回登ったのは?…。写真の撮影記録では9月16日とある。11月8日の時点でほぼ2カ月近いブランク。そんなに行ってなかったか。
白木山を、実はひそかに「広島のカンチェンジュンガ」だと思っている。カンチェンジュンガはヒマラヤの8,000㍍峰としては珍しく人間の居住地からよく見えるという。どっしりとした山容(だと思う。写真を見ると)。紅茶の産地としても有名な避暑地ダージリンに行けば見えるらしい。いつかは訪れて眺めてみたい。白木もまた広島市内からよく見える。そして山が大きい。大きいから登りがいがある。でも、どうしようもない違いは標高。この山は1,000㍍もない。しかし、いい山だ。
いつもは白木の側の正面登山口から登る。今回は少し変えてみた。登山口を右手にやり過ごし、まっすぐ進む。バリエーションルートと言われるコースを行く。入り口付近に小さな案内板がある。ほかに檜尾根コース、椿谷コース、直登コースがあり、ここから4つに分かれているらしい。
しばらく行くと小さな沢を渡る。本格的な登りが始まる。道はあまりよくない。というより、直登に次ぐ直登。見上げても見上げても、登りが続く。見晴らしはまったくきかない。位置関係が把握できない。高度計の付いた腕時計だけが頼りだ。「今400㍍」「600㍍を過ぎた」と、こんな感じで登り続ける。土曜日だが、前からも後からもだれとも出会わず。こういうコースなら当然か。それでも1時間余り歩くとやや傾斜が緩やかになってきた。頂上が近い。そのうち尾根を歩くようになる。紅葉の道。見慣れた鉄塔が近づいてきた。そして頂上。空は晴れていた。見上げると細く飛行機雲。カメラを取り出して構えるともう消えていた。
下山は正面登山口を使った。この道にはお地蔵さんがいくつかあり、味わいのある表情で登山者を見守っている。数えたら6体あった。3合目付近に「穴地蔵」というのもあり、洞窟の奥に納まっている。これを含めると7体になる。季節ごとに新しい身ごしらえで、地元の人たちに大切にされていることが分かる。道すがら、それぞれカメラに収めさせてもらった。
臥龍山の女子大生遺棄はひどい事件だ。本人はもとより、ご両親の心中を察すると胸が痛む。怒りがこみ上げる。
登山口(120分)白木山頂上(80分)登山口
★歩行時間には撮影時間が含まれています。
4合目にあるお地蔵さん |
4合目と3合目の間にあるお地蔵さん |
3合目のお地蔵さん |
2合目のお地蔵さん |
1合目のお地蔵さん |
登山口にもちゃんとある |
バリエーションルート入口の案内板 |
登れど、登れど… |
頂上は近い |
2009-11-08 12:11
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コメント(3)
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お早うございます。初めまして。
お越しいただきniceをアリガトウございます。
白木山という山ですか、お地蔵さんがいらっしゃいますね。
臥龍山の事件は恐ろしさで震えました・・・
by yakko (2009-11-12 09:07)
はじめまして。
ご訪問&nice!ありがとうございます。
紅葉めぐり、楽しそうですね。私も明日、奥多摩にいってきます。
今後ともよろしくお願いします。
by Yoshiki (2009-11-14 18:43)
ご訪問ありがとうございました♪
by よしころん (2009-11-15 19:05)