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中国山地幻視行~比婆連山から大山へ [中国山地幻視行]

 中国山地幻視行~比婆連山から大山へ

 8月15日、雨の中を歩いた。
 朝から雨音が屋根に響いて、いやな感じだった。少しためらった末に、雨にぬれた比婆山のブナ林を眺めに行くか、と重い腰を上げた。

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 雨に煙る比婆連山



 小雨の六の原に着いたのが午前9時すぎ。20分で支度を整え出発。烏帽子岩山までの途中にある水場は10時すぎにたどり着いた。したたる水がうまい。暑くはなかった。風も少しある。男性が一人、追い越していった。
 烏帽子岩山の山頂。振り返ると山々が雨にかすんでいた。白いガスがたなびいて水墨画のような風情を醸す。先ほど出会った男性が声をかけてきた。「吾妻山へは?」。「あの山が吾妻山」。しかし、白くかすんで定かではなかった。
 男性とは山頂で別れ、比婆山へと向かう。雨が激しくなり、ブナ林が暗さを増した。この分では、池の段では展望はきかないだろう。立烏帽子の下にある駐車場へ、中腹の迂回路をたどった。
 足元のナデシコが雨にぬれて鮮やかだった。
 正午すぎ、駐車場にある小屋に入った。車で来たらしい先客が3人。ぬれたウエアを脱ぎ、湯を沸かして昼飯にかかった。雨は激しく屋根をたたく。
 しばらくして、雨に打たれるブナ林を下った。午後2時、六の原に着いた。

 16日朝、大山上空の雲間に青空が見えた。テントから起き出したのが午前6時。1時間ほどで出発し、夏道にかかった。4合目まで1時間弱。登山路脇では、ブナ林の木漏れ日を浴びて純白のソバナがりりしい。

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 大山登山道のソバナ

 
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 大山9合目あたりに咲くシモツケソウ

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 ハクサンフウロ


 6合目小屋には9時前に到着。8合目から上にはハクサンフウロやシモツケソウが咲き乱れる。木道を歩きながら、あちこちで写真を撮る。頂上に着いたのは結局、10時半ごろになってしまった。
 山頂付近は晴れていても周囲はガスで眺望がきかない。島根半島も見えないままだった。 下山路で再び、ハクサンフウロとシモツケソウをカメラに収めた。

 途中、韓国からのツアー客とぶつかってしまった。数十人はいるだろう。すれ違いに手間取り、テントに戻ったのは午後2時すぎ。思いのほか時間がかかった。あたりは雨模様に変わった。 韓国のツアー客は6合目避難小屋あたりで早々と弁当を広げていた。数人で酒?を回し飲むグループも。頂上までたどり着けるか心配になる。日本人のツアーでは考えられない。国民性の違いというべきか。
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